肺炎と肺炎球菌について|宝塚市の内科・外科・消化器内科|つだクリニック|阪急山本駅徒歩12分

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肺炎と肺炎球菌について

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肺炎と肺炎球菌について

肺炎と肺炎球菌について

肺炎は、がん、心臓病、脳卒中、老衰等と共に日本人の死亡原因の上位(厚生労働省調べ)を占める疾患であり、特に高齢者や持病をお持ちの方にとっては、いかに予防するかが重要です。
肺炎の原因は主に『感染性』と『非感染性』の2つがあり、特に前者である感染性肺炎は大半を占めており、その対策は重要です。
感染性肺炎の中でも肺炎球菌はその名の通り肺炎を引き起こす代表的な細菌となります。

肺炎球菌感染症

肺炎球菌によって引き起こされる感染症の総称です。
この菌は健康な人の鼻や喉にも潜んでいますが、免疫力が低下したときに肺に入ると「肺炎」、血液に入ると「敗血症」、脳を包む膜に入ると「髄膜炎」といった、命に関わる重篤な合併症を引き起こします。
成人の肺炎の原因菌として最も頻度が高く、かつ重症化しやすいため、ワクチンによる予防が強く推奨されています。

従来のワクチン

成人向けの肺炎球菌ワクチンには主に以下の2種類があります。

多糖体ワクチン(ポリサッカライドワクチン)

細菌の表面ににある莢膜多糖体(ポリサッカライド)を抗原として使用し、体内に特異的な抗体を生成することができます。

代表的なものに23種類の頻度の高い肺炎球菌のポリサッカライドを含んだニューモバックス(23価多糖体ワクチン)があり、こちらは2025年までは肺炎球菌の定期予防接種にも選定されていました。多くの型をカバーし優秀なワクチンではありますが、免疫の持続期間が短く、5年ごとの再接種が必要なのが短所でした。

結合型ワクチン(コンジュゲートワクチン)

こちらは莢膜多糖体にキャリア蛋白と呼ばれる抗原性を強化する物質を結合したワクチンです。これにより多糖体ワクチンと同様の抗体生成を促しつつ、T細胞と呼ばれる免疫細胞を刺激し、より強力で持続的な効果が得られます。

代表的なものにプレベナー20があり、2026年から宝塚市の定期接種に選定されました。

新しいワクチン

「キャップバックス」(PCV21)は、2025年10月から発売された新しい肺炎球菌ワクチンです。
従来のワクチンと比べて、より多くの種類の肺炎球菌に対応できるように開発されています。

新ワクチン「キャップバックス」の利点

成人に特化した「鉄壁」のカバー率

キャップバックスは、特に日本で問題となる血清型を選定し、これらを多く含んでおり、従来のニューモバックス(23価)よりも高いカバー率(約55.6%→約80.3%)が期待されています。

一度の接種で長く続く「免疫の記憶」

「結合型ワクチン」という種類に分類され、体の中に免疫の記憶をしっかり作ります。
そのため、ニューモバックスのように「5年ごとに打ち直す」必要がなく、長期的な予防効果が期待できます。

過去に接種したことがある方も追加接種が可能

すでにニューモバックスやプレベナーを接種された方でも、1年以上間隔をあければキャップバックスを接種することで、より強固で幅広い免疫を獲得することが可能です。

接種をおすすめする方

特に以下のような肺炎のリスクが高い方に、新しいキャップバックス(PCV21)の接種は有効です。

  •  65歳以上の方
  •  心臓病、糖尿病、慢性呼吸器疾患、腎臓病などの持病をお持ちの方
  •  喫煙習慣のある方
  •  お子様やお孫さんと接する機会が多い方(感染を広げるリスクを減らすため)
  •  免疫機能が低下している

また以下のような方も良い適応です。

  • これまでの肺炎球菌ワクチンを5年以上前に打ったきりの方
  • 「5年ごとに打ち直すのは面倒」という方
  •  より確実に肺炎を予防したい方

接種費用とご予約について

キャップバックスは現在、「任意接種(自費)」となります。

接種費用
14,000円(税込)
予約方法
ウェブ予約または電話予約にて承っております。