便秘症
便秘症

たとえ毎日排便があっても、強いいきみや残便感で苦痛を感じているのであれば、それは「隠れ便秘」かもしれません。
便秘はその原因によって分類され、それぞれ対処法が異なります。
最も頻度の高いタイプの便秘で、生活習慣やストレス、加齢などが原因で、腸の動き(蠕動)が乱れて起こる便秘です。原因によって以下のようにさらに細分化されます。
腸自体の形態的な異常があるタイプです。
便秘の背景に重大な疾患(大腸がん等)が隠れていないかを見極めることが、治療の第一歩です。
症状の期間、排便の形状、食事内容や服用中の薬剤を確認し、腹部を丁寧に診察します。
当院ではマルチスライスCTを備えており、短時間で詳細な撮影が可能です。
レントゲンでは見えにくい「大腸の壁の厚み」「腫瘍の有無」「腸閉塞の兆候」などを立体的に把握できるため、器質的な異常がないかを迅速に診断できます。
甲状腺機能低下症や糖尿病、電解質異常など、便秘を誘発する内科的疾患がないかを調べます。
便に混ざる微量の血液を検出するための検査で、癌などの悪性疾患や炎症性腸疾患などの疑いがあるかどうかを判定することができます。
当院では、単に下剤を処方するだけでなく、原因に応じた根本的な改善をアドバイスします。
以前は刺激性の強い下剤が主流でしたが、このタイプの薬剤は習慣性があり、徐々に薬が効きにくくなり、長期使用は逆に便秘を悪化させるリスクがあります。現在は「便に水分を含ませて柔らかくするお薬」や、「腸液の分泌を促す新しいタイプのお薬」など、お腹が痛くなりにくく習慣性の少ない薬剤が多数登場し主流となっています。これらの薬に補助てきに刺激性下剤を併用することで良好な便通を目指します。
便秘は「体質だから」と諦めるものではなく、適切にコントロールして生活の質を上げるべき疾患です。
特に、急に便通が変わった方や、市販の便秘薬を長く使い続けている方は、ただの便秘と考えず一度当院での診察をご検討ください。