消化器疾患|宝塚市の内科・外科・消化器内科|つだクリニック|阪急山本駅徒歩12分

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消化器疾患

消化器疾患|宝塚市の内科・外科・消化器内科|つだクリニック|阪急山本駅徒歩12分

消化器内科について

消化器内科について

消化器内科は、食べ物の通り道となる食道~胃~十二指腸~小腸~大腸からなる消化管に加え、消化に関連する肝臓や胆のう、膵臓などの実質臓器を専門的に診療する科目です。
症状は主には腹部の症状が中心となりますが、体色の変化や発熱などその内容は多彩です。問診や診察を行い、状況に応じて血液検査、レントゲン検査、腹部エコー検査、胃・大腸内視鏡、CT検査などを用いて診断を行います。消化器内科で診る疾患は、胃腸炎や虫垂炎、胆嚢炎などの急性疾患や、便秘、過敏性胃腸症などの慢性的な疾患に加え、胃がんや大腸がんなど致命的な疾患も存在します。少しでも気になる症状がある場合は、我慢せずにお気軽にご相談ください。

消化器疾患で出現する代表的な症状

このような症状がある方はご相談ください。

  • 胃の痛みや不快感
  • 胸やけ
  • 吐き気・嘔吐
  • 食欲不振
  • 便秘
  • 下痢・軟便
  • 下血・血便
  • 残便感・排便困難
  • 便が細い
  • 腹部膨満感 
  • みぞおち・背中の痛み
  • 黄疸(皮膚や目が黄色くなった)
  • 全身倦怠感
  • 体重減少
  • 健診・がん検診異常(便潜血反応陽性、バリウム異常所見、ピロリ菌陽性、肝機能異常など)

些細な症状でも、精密検査を行うことで重大な疾患の早期発見につながることもあります。お腹の不調や気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

消化器の主な病気

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸等の胃の内容物が食道に逆流することにより、食道の粘膜に炎症が生じる疾患です。
胃の入口は噴門と呼ばれ、ここには下部食道括約筋と呼ばれる筋肉が存在し、胃の内容物が食道に逆流しないように調整しています。逆流性食道炎を発症する方は、この下部食道括約筋が十分に働かなくなるために起こります。
症状としては胸やけやのどの不快感が代表的で、治療は薬物療法や生活習慣の改善を行います。

ヘリコバクター・ピロリ感染症

ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)に感染した状態を指します。ピロリ菌の多くは、幼少期に口から入り、胃の粘膜に住みつきます。
初期は症状が乏しいですが、感染した状態が長期化すると、萎縮性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、更には胃がんの原因にもなります。
内服薬で除菌をすることが可能で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防し、胃がんのリスクの低減も期待できます。

急性胃腸炎・感染胃腸炎

胃腸炎は、様々な原因により胃腸の粘膜に炎症をきたす疾患です。
原因の多くはウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)による感染で、一部に細菌(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)の感染が原因となる場合もあります。これら微生物が付着した手指や食事を介して感染することが多く、集団発生することも少なくありません。
症状は心窩部の不快感、腹痛、吐き気や嘔吐、下痢が多く、時に発熱も出現します。重症の場合は吐血や血便がみられることもあります。
治療は対症療法が基本で、不快な症状を抑えつつ、体から失われた水分を補充します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍と十二指腸潰瘍は胃あるいは十二指腸の粘膜が欠損した状態を指し、両者を合わせて消化性潰瘍と総称します。胃や十二指腸では食物を分解する働きをもつ胃酸や消化酵素等の強力な消化液が存在しますが、同時にこれらから粘膜を保護する防御機構も備わっています。しかしながら、これらのバランスが破綻すると、胃や十二指腸の壁が傷ついてしまい、潰瘍が形成されるのです。
潰瘍形成の原因はピロリ菌感染に加え、薬剤やストレスなどでも発症します。
症状としては心窩部痛や背部痛、お腹の張り、吐き気、胸やけなどが生じます。潰瘍が深くなると出血することがあり、吐血や血便が出現することもあります。また最悪の場合は穴が空き、重篤な腹膜炎を呈する事もあります。
治療は薬物療法が行われますが、胃に穴が空いたりすると緊急で手術が必要になることもあります。

便秘症

便秘症は、本来体外に出すべき便を十分な量かつ快適に排出できない状態を指します。
便秘症の原因は幅広く、原因に応じた治療が必要となります。
症状としては、腹痛・便が出しづらい(排便困難感)・便が出切らない感覚がある(残便感)といった症状が主体ですが、原因によっては強い腹痛や吐き気、発熱などを伴う場合、便に血が混ざる場合などもあります。このようなケースには、大腸がんに伴うような危険な便秘である可能性もあり、便秘だからといって油断せずに、お気軽にご相談ください。

慢性肝炎、肝硬変

慢性肝炎とは、何らかの原因で6ヶ月以上持続的に肝臓に炎症を来す疾患です。
慢性肝炎の原因としては、B型肝炎やC型肝炎に代表される肝炎ウイルス、脂肪肝、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害、自己免疫性疾患があります。
多くは無症状で経過しますが、肝障害が強い場合は全身倦怠感、食欲不振、疲労などの漠然とした症状がみられることもあります。
また炎症が遷延すると肝臓の線維組織が増加し、肝臓が硬くなり肝硬変へと進行します。肝硬変にまで進行すると、肝機能が元に戻ることは難しく、進行すると黄疸や腹水・浮腫、食道静脈瘤の破裂(吐血)、肝性脳症といった合併症が現れます。さらに肝細胞がんの発生のリスクも高まります。
治療は原因に対する治療や肝臓を保護する生活習慣の改善や薬物療法を行います。
肝臓は『物言わぬ臓器』の一つで、知らない間に病気が進行します。健診で肝障害を指摘された場合はお気軽にご相談ください。

胆石症

胆石症は、胆道に結石が出来た状態を指します。胆道のどの部位に結石が存在するかによって、胆嚢結石、胆管結石、肝内結石に細分化されます。頻度的には胆嚢結石が多くを占め、一部は胆管結石となり、肝内結石は非常に稀です。
症状としては、普段は無症状で経過しますが、結石が胆汁の流れを妨げるような位置に来ると急激に症状が出現します。その際は強い右季肋部痛(右の肋骨の下辺り)が典型的で、右肩や背中に痛みが走る場合もあり、特に食後に出現しやすいです。加えて、吐き気や嘔吐、発熱、黄疸(体が黄色くなる)等が出現することもあります。
治療は薬物療法や、状況によっては特殊な内視鏡治療、手術加療が必要になる場合もあります。健診の腹部超音波検査で見つかることが多く、胆石が見つかった方はお気軽にご相談ください。

膵炎

膵炎とは、何らかの要因により膵臓に炎症が起こった状態を指します。急激に強い炎症を起こす急性膵炎と、弱い炎症が持続的に起こる慢性膵炎があります。

急性膵炎と慢性膵炎はどちらも男性に多く発症し、発症の原因はほぼ共通していますが、症状や経過は大きく異なります。
原因として多いのは過剰なアルコール摂取や胆石ですが、遺伝的要因や奇形、自己免疫が関連することもあります。
症状としては上腹部や背中の痛みや嘔吐がみられ、発熱等を伴うこともあります。特に急性膵炎の場合は症状が激烈かつ急激で、重症の場合は致命的となります。
診断には血液検査やCT撮影が有用ですので、急激で強い腹痛を自覚された方はすぐにご相談ください。

消化器のがん

消化器内科で取り扱うがんには、食道がん、胃がん、十二指腸がん、大腸がん、肝細胞がん、膵臓がん等になります。
これらの症状は多彩で、食思不振や体重減少など、些細な症状が実はがんが原因だったといったことも散見されます。
診断には血液検査、内視鏡検査、CT検査等を組み合わせて相互的に行います。
気になる症状がおありの方は、お気軽にご相談ください。