発熱外来
発熱外来
当院では37.5度以上の発熱のある患者様の診察も受け付けております。
ただし、感染症予防の観点から、発熱患者様に対しては専用の発熱診察室を複数設けて診療を行う体制をとっています。発熱症状のある患者様に可能な限り院内で休んでいただきつつ、発熱症状以外の患者様と導線を分けて診療することが目的となります。これにより、来院される皆様に安心して診療を受けていただくことが可能となります。
発熱外来の受診に関しては完全予約制とさせていただきます。発熱症状のある方はWEB予約またはお電話にてご予約の確保をお願いいたします。
発熱を伴う患者様に対して、通常診療とは異なる診察室で、感染予防対策を十分に行った上で診察を行うことです。これにより、感染力の強い細菌やウイルス性疾患の流行を抑えることが可能です。発想自体は2000年初頭より存在しましたが、2019年に始まった新型コロナ感染症に伴って、国内でも一般的に取り入れられるようになりました。
一般に、発熱とは体温37.5度以上の状態を指し、何らかの感染症に罹患されている可能性があります。このため、発熱症状に該当する方は発熱外来にて診察いたします。また37.5度未満でも以下の症状が1つでもある場合は、状況に応じて発熱外来で診察を行います。
上記症状に当てはまる方は、必ずWeb予約又はお電話をしてからの受診をお願いいたします。
かぜは厳密には「かぜ症候群」と呼ばれ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳嗽、痰などの上気道(鼻やのど)の症状を主とする急性炎症の総称です。発熱、全身倦怠感、食欲低下などの全身症状を伴う場合もありますが、これらはあっても軽度であることがほとんどです。
かぜの原因は上気道への微生物感染が主であり、その8割程度はウイルスが占めています。
原因となるウイルスは多岐に渡るため、それらに対する特効薬を作ることは事実上困難です。この為、かぜに対する治療は症状を和らげる対症療法が中心となり、ウイルス自体の駆逐は患者様自身の免疫力に依存することになります。
『かぜは万病の元』とも言われますが、きちんと治さないとその後、気管支炎や肺炎に進行する場合や、そもそも別の疾患の初期症状といった場合もあります。大したことではないと思っても無理をせず、受診して適切な精査加療を受けられることをお勧めします。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することにより発症する急性感染症です。
寒い季節に流行し、1~3日間ほどの潜伏期間の後に、突然の発熱、咳嗽、頭痛、筋肉痛および関節痛、激しい倦怠感、咽頭痛、鼻汁などの症状が現れるのが特徴です。多くは、発熱やその他の症状から1週間以内に回復しますが、稀に重症化や死亡する例もあります。
かぜ症候群とは異なり感染力が強く、急激に重度の全身症状が出現することが特徴です。
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型、D型の4種類があり、このうちA型とB型のウイルスが季節的な流行を引き起こします。
C型は検出頻度が低く、一般的に症状が軽度であることから公衆衛生上の影響はほとんどありません。D型は、主に牛に感染し、人に感染して病気を引き起こすことは知られていません。
季節性インフルエンザはいったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、予防接種や、発症時にできるだけ早く受診することが大切です。
COVID-19とは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症です。2019年12月に中国にて原因不明の肺炎の集団発生から始まり、世界的な大流行に至った感染症です。
発熱や呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く、強い咽頭痛やだるさ(倦怠感)を訴える方もいます。新型コロナウイルス感染症にかかっても、約8割は軽症で経過し、治癒する例が多いと報告されています。一方、肺炎を呈し重症化すると、その予後は不良であり、季節性インフルエンザと比べても死亡リスクが高いとされます。高齢者や生活習慣病など基礎疾患を持つ人は重症化するリスクが高いことも報告されており、注意が必要です。
加えて、さまざまな後遺症も報告されており、インフルエンザ同様に予防接種や、発症時の早期対処が重要となります。
急性扁桃炎は、細菌などの感染により喉の奥にある扁桃が炎症を起こす疾患です。扁桃が赤く腫れ上がり、白苔と呼ばれる白い膿が付着することもあります。
症状としては、非常に強い喉の痛み(とくにつばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、顎の下や頚部のリンパ節の腫れなどが代表的です。治療としては、軽症の場合はうがい薬、トローチの使用などで改善することもありますが、細菌感染ですので抗生物質が有効です。