血液を採取し、そこに含まれている細胞や抗体、酵素などを数値化する検査です。これを元に病気を診断したり、リスクを見つけたりします。測定する項目は多岐に渡りますので、患者様の状態に応じて必要と判断される項目を測定します。様々な病態の診断に有用な検査です。

血球計算

赤血球数、白血球数、好中球数、ヘマトクリット、血色素、平均血球容積、平均血色素、平均血色素濃度、血小板数など

代謝系

血糖、HbA1c、中性脂肪、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、尿酸、カルシウムなど

肝機能

AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ‐GTP、T-bil、D-bil、TP、Albなど

腎機能

尿素窒素、クレアチニンなど

 

 

他にも様々な項目が存在しますが、患者様の状態に応じて必要な項目を測定します。検査は採取した血液をそれぞれ項目ごとに対応した検査機器などを用いて測定します。当院では血球計算及びヘモグロビンA1c、CRPの検査機を設置しており、これらに関しては迅速検査が可能です。それ以外の検査については検査会社に提出し、後日結果をお伝え致します。

心臓の電気的な活動変化を波形（グラフ）として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。心臓の収縮するリズムや心筋の状態などが波形に表れ、虚血性心疾患や不整脈などの診断に役立ちます。

また、一日のうち不定期に生じる不整脈もあります。これに対しては24時間の心電図を記録するホルター心電図と呼ばれる特殊な心電図もあり、当院ではこちらも測定可能です。

X線を照射して、内臓や骨などに異常がないかを調べる検査です。
主には、肺に異常な影がないか、心臓の形に異常がないか、お腹の中のガスに異常がないか、骨折がないかなどを調べることが出来ます。
ただし、この検査では非常に微量ではありますがお身体に放射線を照射します。一般的には被曝による影響は稀であるとされますが、万が一の可能性があります。特に影響が懸念される妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は、事前にお申し付けください。

CT（コンピューター断層撮影：Computed Tomography）は、エックス線検査と同様にX線を利用する検査で、体の内部構造を画像化する検査です。これによって知りたい箇所の断面像を知ることができ、レントゲンでは判定が難しい細かな臓器の状態を画像的に解析する事ができます。これによって体中の様々な病気、怪我の診断が可能となります。
当院では、64列のマルチスライスCTにAI技術を付加した機種を導入しており、短時間かつ高画質、更には低被爆での検査を行うことが可能です。

超音波検査とは、超音波と呼ばれる人の耳では聞くことのできない周波数の音波を用いて体内の状態を観察する検査です。検査は超音波を発生させるプローブと呼ばれる部位を体表面に当てるだけで行え、痛みもなく受けることが可能です。超音波が体に当たると、体内の臓器から超音波がはね返ってきます。検査では、この反射した超音波（エコー）を電気信号に変換し、画像として表示させることで、臓器の形や状態を把握することができます。

超音波は腹部臓器、心臓、頸動脈、下肢血管、甲状腺等に有用な検査です。